ジージャンと同行二人お四国さん 別格第4番札所   鯖大師本坊  (さばだいしほんぼう)

別格第4番札所   鯖大師本坊  (さばだいしほんぼう)

12月5日

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立派な石碑が建っている所でご挨拶をします。

薬王寺近くの道の駅を早い時間に出発して、これまでの移動で一番長い80kmの距離を走りました。
徳島最後のお寺です。
「さばせ大福」と言う大福の美味しいお店はまだ開いていませんでした、そこを通り過ぎ線路下を通って駐車場に着きました。

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山門を探しています。

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佇んで迷っていますが、どうも山門は見当たりません。

石碑を通ると
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何とも風格の有る仁王像が迎えてくれます.

そして境内左には
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やり手のようなお顔の「布袋さま」も迎えてくれます。

私たちは真っ直ぐに本堂に向かい、参拝をしようと準備し始めましたら、納経所の方に呼び止められました。
「朝のお勤めがありますから、申し訳ないですが先に納経帳を出していただきたいと思いまして・・」とおっしゃいました。
そして色々な話をユーモアたっぷりに話して下さいました。
余談ですが、その方は髪を後ろでビシっと結い、目鼻立ちの整った美しい女性でした。


鯖大師の所以を少しお話ししますね。
弘法大師がこの地を霊地として悟りの修行をなさっていました。
大師がある時、通りがかった馬子に積み荷の塩鯖を分けて欲しいと言われましたが、馬子は口汚く罵り立ち去ります。
馬子が坂まで来たとき、馬が苦しんで歩けなくなりました。

懺悔した馬子は大師に鯖を捧げ、馬の病気を治して下さるように懇願します。
大師が加持水を与えると馬は元気になりました。
そして大師は、その鯖を加持して海へ放つと鯖は生き返って泳いだということです。
改心した馬子はこの地に庵を建て、苦しみを抱える人々の霊場とし、それがお寺の始まりになったということです。

この鯖大師本坊の本堂のご本尊さまは弘法大師です。

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その本堂で、灯明・線香・納め札・お賽銭を納め、お経を上げます。
ご本尊真言は【弘法大師】  南無大師遍照金剛  (三回唱えます)

そして
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私は大師堂へ進み、鯖の像の所に書いてある「鯖断ち」の説明を読んでします。
鯖を三年間断つと病気が治ったり、子宝に恵まれたりと願いが叶うということで、親しみを込めて鯖大師と言われるようになったそうです。

本堂の御本尊さまが弘法大師なのでここは
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こんな風に小さな建物なのだろうと、勝手に解釈をして参拝することにしました。
そして、灯明・線香・納め札・お賽銭を納め、南無大師遍照金剛と唱えてお経を上げました。

御朱印とお御影は先に頂いていますので。
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参拝の完了としました。

そして、大師堂の右横から入ってお稲荷さまを拝み、また奥に進んでいくと
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落ち着いた近代的な雰囲気の多宝塔がそびえています。
無駄のないスッキリした感じの多宝塔に心惹かれました。
そこから左横に見える所に宿坊があります。
「鯖大師へんろ会館」という大きな宿坊は、ご住職による説教がお遍路さんたちに評判が良いそうです。

そこを後に下って行きます
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すると左手に
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本堂の中が窺えるようになっています。
パッと目についたのが
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夫と顔を見合わせて笑いました。
納経所の女性の方のユーモアたっぷりな話し方と重なりました。

そしてその納経所の方に勧められた「護摩堂」に進みます。

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四国八十八ヶ所のお砂踏み洞窟から護摩堂へと進んで行きます。

そこに入るために
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お香で足を清めます。

こんな風に
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そして、中に入って驚きました。
そこはまるで別世界、仏さまの世界といいますか・・
護摩堂の息を呑む見事さに圧倒されました。

お寺を出る時に夫が、「ここすごいね、護摩堂の入り口はあるけど、中は山の下を掘って造られているね」と振り返りながら言いました。
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お分かりになりますか?
右手の方です。
入り口はわかりますが、その先は山の下にあるのです。

2人で深々と頭を下げて退出しました。
そして、「さばせ大福」に行きましたら、なんと開店してあり、美味しい大福を求められました。


 
鯖大師本坊の話を長々と聞いてくださり、ありがとうございました。
それでは短い話を少しだけさせてください。
夫が大学院生の最後の夏に、大学のある所から実家まで180kmを山を越え歩いて帰ったそうです。
宿に泊まることなく野宿で帰りました。

巡礼ではありませんが、よく似た経験があったようです。
商店街を歩いていたら、リュックを背負っている彼におばちゃんが「テント張る所あるの?うちの駐車場使っていいよ」
そして「これ、お弁当食べて」と持ってきて下さったそうです。
またある人は「別の所でも見ていたんだけど、乗って行かない?」と声をかけてくださったり。

ヤンキー風のお兄ちゃんも「おーい、これ」とビールを差し出して下さったとか。
これってお四国さんへのお接待と似ていませんか?
夫も5日間不慣れなことをしながら、人さまの情を痛いほど感じたようです。
帰り着いて一週間寝込んだようですが(笑)

最後に、鯖大師本坊の印象です。
親しみやすく、どの時代にも合った決して悪い意味ではない俗っぽさを感じました。
私は好きです、こんなお寺(^_^)v
明日は、修行の地高知へと入ります!


  1. 別格4番札所
  2. / comment:4
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comment

こころに沁みる人の「情」

  1. 2015/12/15(火) 02:36:59 |
  2. URL |
  3. [ edit ]
札所に着いたら、まず山門探しからだね^^
すぐに分かる所もあれば、おやおやどこだろう?と探さなくてはならないお寺もあり
ブログを読んでいると、そこが結構ツボです^^
そして、毎回、ままの丁寧なお辞儀にPCの前で私も襟を正しています!

山懐に抱かれた平等寺の仁王像は、どちらかと言えば質実剛健という感じがするけれど
こちらの仁王像はとても立派(というか、派手?)で目を引くね。

おお、やり手の「布袋さま」、いかにも浄財が増えそうなお顔をされてるね~

納経所のユーモア溢れる美人さんは、気遣いもおありで...
先に納経帳を出しておくと、こちらも待たなくて良いものね(*'-'*)
朝早くのお参りには、そんなちょっとした時間の都合とかもありそうだね。
だけど、感じの良い方に出会えると、やっぱり嬉しいよね!

鯖大師という「音」が、ユーモラスでほっこり。
本堂の前がきれいに掃き清められていて、清々しいね。
こちらのお寺、清潔感を感じます。
そして、鯖の像がホントに「鯖」で、これまたとーっても可愛い♪

多宝塔はデザインが素敵だよね。
屋根のカーブが独特で凝った形になってて、いいなぁと思います。
落ち着いた中にも品格を感じました。

ふふっ、またもや評判の良い宿坊を横目のお二人さん。
決めたことは貫く姿勢~エライ、エライ!!

犬や猫以外の土足禁止、笑えるね。
何百年にも亘るお遍路の歴史の中で出会うこういうちょっとした遊び心、いいなぁ~~

「護摩堂」、なるほど!
入り口だけが表に出ていて、中は山を掘り進めて造られているのね。
分かる分かる、文章とお写真から想像出来たよ!
このお堂の建立にはきっとたくさんの人たちの力があったのでしょう。
二人で深々と頭を下げた気持ちが伝わってくるようでした。

「さばせ大福」、無事に手にできてヨカッタね~
食いしん坊のままだから、食べられないのはガッカリだもんね(^_-)☆

わぁー、ご主人、院生の時に貴重な体験をされたんだね!
180kmの山越え、しかも野宿とはビックリ。
うんうん、読みすすんでいくうちに
これはまさしくお四国さんのお接待そのものだと感じました。
不慣れだったり、疲れていたり、辛いときに
そっと受ける「情」というのは
涙が出るほど嬉しいよね。
まして日常ではない場所だもの。
よけいに嬉しく感じただろうと思います。
若き日、本当に素敵な体験をされたね。
ご主人の今の穏やかな優しさにも、そのときの貴重な経験が生かされてるんじゃないかしら(^_-)☆

さぁいらっしゃいという満面の笑みを浮かべておられた布袋さまも
鯖大師さまも、どこかユーモラスで人間くさい感じがしました。
格調高く近寄り難い雰囲気の札所もあれば
こんなに親しみを感じさせてくれる札所もある。
いろんなお寺、それぞれが魅力を放つお四国さんなんだなぁと
毎日、ブログを楽しく読ませていただいてます(⌒-⌒)

明日からは、いよいよ「修行の地・高知」へ!
ふたりの旅路も、これまで以上に心の深い部分で感じていくことになりそうだね。
頑張っている「こころ」に、お大師さまも寄り添っていてくださるね、きっと!!

  1. 2015/12/15(火) 08:25:35 |
  2. URL |
  3. 喜美
  4. [ edit ]
見せて頂き心が洗われました
有難うございます

Re: こころに沁みる人の「情」

  1. 2015/12/15(火) 11:36:52 |
  2. URL |
  3. まま♪
  4. [ edit ]
桃ちゃん
おはよう♪

一仕事終え、お話しようとパソコンを立ち上げました。

桃ちゃんみたいに、こんなに丁寧に見てくれると一生懸命に書いた甲斐があるよ^^
ここに書くために何冊か本を用意して、確認しながら書いています。
楽しい作業で、つい本を読み耽ってしまうことも度々(^-^)

切幡寺の時もね、私たちに声をかけて下さって色々教えて下さった方の思い出ね。
他にも沢山のお遍路さんがいらしたのにね、私たちに「お遍路さん、お遍路さん」と手招きされてね。
「今納経所のおばあちゃんがおられるから、お経上げる前に先に御朱印頂いておきなさい」と言って下さったのよ。
お気遣いが嬉しかったの。

護摩堂に到着する道すがらがね、これ又厳かなの。
暗い中、四国八十八ヶ所の御本尊様の石仏がズラ~~~っと並んで、そこの下にある蓮の花の上を歩いて進むの。
入り口からそれを見た時にあまりの美しさと荘厳さに、身が引き締まる思いでした。

大福ね、これ又小さな祈願をしたのよ^^
この早い時間に開いていたら、息子の計らいって。
開いていた時の喜びようが目に見えるようでしょ?
(*^_^*)

夫のこの経験は何回も話してもらったけれど、こんな受け止め方はこれまでしなかったな。
嬉しかったのは想像できるけど、お四国さんと重ねたりはしなかったよ^^
それで、書こうと思ったの。
でね、この話を夫も友人やら、色んな場面で結構したらしいのね。
殆どの方は「そうか~、いい経験したね」と言われたそうですが。

一人だけ「ふ~ん、よっぽど暇やったんやね」と言われたそう。
それがすごく印象的だったらしい(笑)

33箇所ものお寺を巡ったのは、生まれて初めてだけど(^-^)
いろんなことを思うものだと、我ながら驚いています。
信心深くもない私が、よくぞここまで頑張っていると、手前味噌しています(^_^;)

桃ちゃんも付き合って下さい。
よろしくお願いいたします!!

誤字脱字、許してね~

いらっしゃいませ^^

  1. 2015/12/15(火) 11:43:53 |
  2. URL |
  3. まま♪
  4. [ edit ]
喜美さん
おはようございます。

喜美さんがお越しくださるなんて、光栄です!
しかも、「心が洗われました」と言っていただいて、ものすごく嬉しいです。
巡礼は押し付けられてするものじゃないので、寄って下さった方の心にどう映るかはわかりません。
ですから、とっても嬉しかったのです。

喜美さんのお話にも重みがあって、私は心洗われる時があります。
ありがたいと思っています!
(*^_^*)


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プロフィール

まま♪

Author:まま♪
息子を亡くして20年、いつか四国八十八箇所霊場巡りをしたいと思ってきました。
そのために体を鍛えたり、金銭的にも無理や負担のないように計画できないものかと色々考えて来ました。
やっとその目処もつき、初めの第一歩を踏み出しました。
六十路のゆるい修行の旅になりそうです。

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